七つの宝が、あなたの心にそっと寄り添う。
— しあわせを描く、七宝焼のブローチです。
✨ 作品の仕様
・📏 サイズ:5.3cm × 2.6cm
・⚖️ 重量:約 9 g
・🏺 材質:七宝焼(銅板+ガラス質釉薬)
・🤲 手ざわり:なめらか
・🧑🎨 作り手:世良恵子
・🗾 生産地:千葉県習志野市
・📎 止金具:回転式ロック付きブローチピン(しっかり留まり、安心です)
🧼 お手入れ:七宝焼はデリケートなのでお手入れする際には柔らかい布を使って優しく汚れを拭き取るのがおすすめです。ガラス質による加工を施した七宝焼は、強い圧力を加えるとヒビが入ったり表面が割れることがありますので保管にはご注意ください。
📜 モチーフの読み解き
世良恵子さんによる七宝焼ブローチ「福かえると宝物」は、扇形の中に日本の吉祥文様を繊細に作り込んだ、まるで小さな祝福の絵巻のような作品です。
扇は古来より「末広がり」の象徴。そこに描かれた七つのモチーフは、それぞれが願いや祈りを宿しています。
・ 🐸 福かえる:無事の帰宅、金運、福の「かえり」を願う、愛らしい守り神。
・ 🌟 三つ星(みつぼし):調和や繁栄を象徴する吉数「三」の力で安定や神聖さを表します。
・ 🔷 七宝(しっぽう):法華経に登場する七つの宝。精神的・物質的な豊かさの象徴。
・ 🔮 宝珠(ほうじゅ):願いを叶えるとされる密教の法具。心の奥の願いにそっと光を灯します。宝珠を包む赤い炎は、迷いを焼き払い、願いを守る智慧の象徴です。
・ 🌺 丁子(ちょうじ):南蛮渡来の香辛料。香りによる浄化、高貴さ、交易による富、薬効による健康を象徴します。
・ ⚖️ 分銅(ふんどう):重さを量る道具。信頼・誠実・堅実の象徴。
・ 💧 観世水(かんぜみず): 浄化・再生・永続性を象徴する慈悲の存在。
七宝焼ならではの艶やかな色彩と、世良さんの手仕事による精緻な表現が、ひとつひとつのモチーフに命を吹き込みます。和装にも洋装にも映えるサイズ感で、装いにさりげない華やぎと物語を添えてくれる逸品です。
🔷 技法解説:有線七宝とは
このブローチは、銀の極細線で図柄を描き、釉薬を流し込んで焼成する「有線七宝」の技法で作られています。世良恵子さんは銀線を使って猫の表情や輪郭を繊細に表現し、焼成後に「墨研ぎ」で磨き上げることで、釉薬の透明感と銀線の輝きが調和する奥行きを生み出しています。
絵画の筆致のように、銀線の流れがモチーフに命を吹き込みます。技術と感性が問われるこの技法には、世良さんの深い観察眼と猫への愛情が宿っています。
🎤「明るく楽しくマニアック」
— 作り手さんの素顔、ちょっとだけ —
筆者(店主)の父は大正12年生まれ。関東大震災の年です。
終戦後、復員してからはきっと新しい時代の風を感じたのでしょう。
江戸指物や民芸家具ではなく、木工家として“クラフトデザイン”の道へ。
当時はスカンジナビアデザインが日本に入り始めた頃で、まさに新しい潮流の真っただ中でした。
父はクラフトデザイン協会に属し毎年、銀座松屋デパートの公募展に出品していました。
そんなご縁から、クラフトつながりの工芸作家が何人か集まり、ぎゃらりー小川でグループ展を開催してくださることになりました。
そのなかのお一人が、世良恵子さんです。
もう何年のお付き合いになるのでしょうか。
世良さんの作品は、細部まで丁寧に作り込まれていて、まさに“手仕事の粋”。
細かいお仕事なのに、年齢をまったく感じさせず、むしろ新しいデザインへの挑戦が常にある。その姿勢に、いつも刺激を受けています。
決して言葉数の多い方ではありません。
でも、それだけに作品が語る力が強く、静かな職人肌の仕事人という印象。
当店で装身具のケースに作品を並べるときも、黙々と、でも確実に空間を整えてくださる姿が印象的でした。
世良さんの作品には、クラフトの歴史と未来が同居しているような不思議な魅力があります。
父の時代から続くクラフトの流れの中で、今もなお新しい風を吹かせてくれる、そんな存在です。
🧵 印象のひとこと
🪡 細部まで丁寧な手仕事
🧠 静かに挑戦するデザイン力
🙇♀️ 寡黙で職人肌
🌬️ クラフトの歴史に新しい風を
🧑🎨 作家紹介|世良 恵子(Keiko Sera)
千葉県習志野市を拠点に活動する七宝焼作家。伝統技法を守りながら、繊細な美意識と独自の感性で七宝焼に現代的な命を吹き込んでいます。素材の力を尊重し、縁起の良い意匠や日常のモチーフを取り入れた作品は、カラフルで可愛らしく、どこか福を感じる世界観が魅力です。
国内外の展示にも積極的に参加し、「飾っても使っても美しい」造形美を追求。アクセサリーとしてだけでなく、インテリアとしても楽しめる作品は、和の文様と現代デザインが融合し、身につける人の心にそっと寄り添います。
🎨 七宝焼(しっぽうやき)とは
七宝焼は、金属(主に銅板)にガラス質の釉薬を施し、約800℃の高温で焼き付ける日本の伝統工芸です。 焼成によって生まれる艶やかな色彩と透明感は、まるで宝石のような輝きを放ちます。 「七宝」という言葉は仏教に由来し、金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・瑪瑙・真珠──七つの宝を意味します。 その名の通り、七宝焼きは色彩の美しさと奥深い意味を併せ持つ、縁起の良い工芸品として古くから親しまれてきました。 繊細な技法と豊かな表現力により、アクセサリーから美術品まで幅広く展開され、現代では「身につけるアート」としても注目を集めています。
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クラフト小川では、ハンドメイドの工芸品への造詣が豊富な店主が日本全国のクラフト作家さんの工房から生み出される作品を吟味して仕入れ、国内と海外に販売をしています。特に動物をモチーフにして作品のコレクションには自信がありあります。
東京・赤坂に長い歴史を持つ実店舗を運営していますので、お近くにお越しの際は、是非ともご来店頂ければ幸いです。
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